焼きなすのディップ Mutabbal(ムタバル)

人分: 4 難易度: Beginner
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ムタバルはホモスととても似たディップで、ひよこ豆の代わりに焼きなすを使います。このディップはBaba Ghannouj やBatinjaan Mutabbalなどとも呼ばれますが、基本的には同じものです。レバノンでは大体ムタバルと呼ばれています。Batinjaan Mutabbalという名前が一番よくこの料理を表していて、アラビア語でBatinjaanがなす、Mutabbalは味付けがされた、というような意味を表します。にんにく、レモン汁、タヒニを混ぜることでなすがとても特徴のある良い味になります。

ムタバルはレバノンのMezza(メサ)に欠かせないもので、また肉料理や魚料理に添えてもとても美味しいです。ベジタリアンにも適しています。なんといっても、簡単に作れるというのが一番嬉しい一品です。

ちょっとしたコツとしては、なすの選ぶ時に大きめでがっしりした、種無しの物を選ぶこと(そうでないと少し水っぽくなります)。そして、焼きなすを潰す時に滑らかにしようとして潰しすぎないこと。食感が残るようにフォークで潰すのがおすすめです。

焼きなすのディップ Mutabbal(ムタバル)

難易度: Beginner
人分: 4
季節: Suitable throughout the year

材料

盛り付け等

必要な器具

日本で作る方向けのヒント

  1. 材料の量はイギリスで手に入る食材・種類を元に記載しています。

  2. にんにく:日本のにんにくは少し独特の香りが強いので、好みで量を調整してください(詳しくは、基本の食材:にんにく参照)。

  3. タヒニ:白練りごまなどでも代用できますが、タイプによって出来上がりが異なるので混ぜる時に調整してください。

  4. なす:日本のなすは小さめなので、グラムで測った方が確実かと思います。

作り方

  1. グリルオーブンを高温で予熱します。(例えば1−8までの目盛がある場合は7)

  2. なすはヘタと皮がついたまま洗ってキッチンペーパーで水気を取り除きます。焼く前にナイフで切り込みを入れておきます。縦に90度ごとに計4本、皮だけではなくて2cmくらいの深さだとちょうどいいです。切り込みを入れることでなすが爆発するのを防ぎます。

  3. アルミホイルを敷いたオーブン用のトレーに置いて、グリルオーブンで25−30分焼きます。この時、8分毎に1/4づつ焼く面をずらして全体が均一に焼けるようにします。焼き上がりの目安としては、皮は黒く焦げていて、でも中身は柔らかい状態です。少しなすの汁が流れているのも目安になります。(写真を参照)

  4. なすの熱が取れるまで数分待ち、縦に半分に切って開きます。スプーンなどで中身をすくってザルに入れ、5分ほど置いて余分な水気を切ります。

  5. 水気を切っている間に、にんにくの皮をむいて潰し、ペースト状にしておきます。潰すのはスパイスクラッシャーなどで叩き潰すか、おろし金で擦りおろすのがおすすめです。

  6. 大きなボールにペースト状にしたにんにくと、水気を切ったなすを入れます。フォークなどでなすを潰しながら混ぜます。潰しすぎないように注意して、柔らかいけれど少し食感が残るまで潰します。次に、レモン汁とタヒニを入れて全体をよく混ぜます。味見をして、味の調整をしてください。

盛り付け

  1. 少し深さのある小さめのお皿を用意して盛り付けます(お茶碗くらいの大きさが目安)。スプーンの裏を表面に少し押し付けて、外側に土手を作るようにお皿を回すといい感じの盛り付けになります(写真を参照)。お好みで細かく刻んだパセリとざくろを散らします。最後に、オリーブオイルを少量注いで完成です。

  2. 温めたパンや縦長に切った野菜と一枝に食卓に並べます。各自好みでムタバルをすくって食べます。

保存方法

  1. ムタバルは数日冷蔵庫で保存することもできますが、できれば作った当日中に食べた方が美味しいです。

このレシピの作者

フォンフォン

レバノンのベイルート出身。夫とイギリスに移住後、本格的にレバノン料理を学び始める。同時にイギリス料理をはじめとした各国料理、メイン、スイーツなど様々なレシピを習得。2003年にウェブサイトLebanseGarlicSauceを開設。現在はイギリスの田舎で日々新しいレシピや習得したレシピの改善に励んでいる。最近日本人の嫁と暮らし始め、和食に興味津々。鰻の蒲焼きと豚の角煮が大好き。

ゆきこ(ウェブ管理、翻訳、日本向けの追記・記事を担当)

日本の横浜出身。子供の頃から海外に興味があり、アメリカ、中南米などを旅する。イギリス留学を経て30歳を機にヨーロッパに移住。イギリス、イタリア、フランスで仕事をした経験を持つ。ウェブ系ITエンジニア・プロマネの職歴を活かし、2021年にLebaneseGarlicSauce - JPを開設。ラム肉のシャワーマが大好き。現在フォンフォンの指導の下、レバノン料理の修行中。

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